下は藤原定家卿筆の更科日記、富士山の記述が有ります。※二玄社の日本名筆撰43の書籍は定家卿を尊崇して出来た書道の流れ(定家流、茶道の遠州流の御家元などがそうらしいのですが)書の稽古に使う物だと思です。しかし読み物として字が大きいのと定家卿の字は可愛ので(実はただ可愛いだけではないのですけれど)読めます。御注意して頂きたいのは玉井幸助先生が(1924年に御物本を調査して解ったのですが)和本を綴じる時間違えていた事に気づいて今まで難解と言われたこの本の読みにくさの原因を突き止めました。更級日記錯簡考(右の字クリック)に紹介されています。二玄社の本は御物本のレプリカだと思います。従ってページ下に小さく書いてある次はXXページへの指示には(結構変な風に飛んでいます。)指示に従って附箋などを添付して読み物として鑑賞して頂いたらと思います。右下の定家卿の書をクリックして頂くと具体的にどの様にページが飛ぶのか紹介しています。竹取物語の作者は紀長谷雄、源順、源融、遍昭、紀貫之諸説有り。私は92年9月18日のNHKの放送で作家杉本苑子先生が紀貫之説を放送して印象に残っています。下右は紀貫之卿の肖像百人一首より藤原定家卿の筆跡を紹介しましたが定家卿は貫之の真蹟を京都蓮華王院の土佐日記から臨書しています。(今は亡失)それも下に紹介してあります。貫之の真跡の臨書の画像をクリックして頂くと石山切れ貫之集下の画像御覧頂けます。筆者は藤原定信卿の青年時代の筆跡と思われ表現はテンポの極めて速い浪漫的表現の動の美を感じる事が直ぐお解り頂けます。もはや高野切古今和歌集の様な雰囲気の埒内(らちない=範囲内)では無い表現の影響は定家卿の父、藤原俊成卿の書に影響を与えそれは定家卿の書にも影響を与えたであろうことは明白と思います。定家卿の御真跡と比べて見て頂ければと思います。
竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス
     日本の古典  (角川ソフィア文庫)
その後、翁・女、血の涙流して惑へど、かひなし。あの書をきし文を読み聞かせけれど、「なにせむにか命もおしからむ。たが為にか。何事も用もなし」とて、薬も食はず、やがて起きもあがらで、病み臥せり。中将、人々引き具して帰りまえりて、かぐや姫を、え戦ひ止めず成りぬる事、こまごまと奏す。薬の壷に御文そへ、まいらす。ひろげて御覧じて、いといたくあはれがらせ給いて、物もきこしめさず。御遊びなどもなかりけり。大臣上達を召して、「いずれの山か天に近き」と問はせ給ふに、ある人奏す、「駿河の国にあるなん山なん、この都も近く、天も近く侍る」と奏す。これを聞かせ給ひて、逢ことも涙にうかぶ我身には死なぬくすりも何にかはせむかの奉る不死の薬に、又、壷具して、御使に賜はす。勅使には、つきのいはかさといふ人を召して、駿河の国のあなる山の頂にもてつくべきよし仰せ給。峰にてすべきやう教へさせ給。御文。不死の薬の壷ならべて、火をつけて燃やすべきよし仰せ給。そのよしうけたまはりて、つはものどもあまた具して山へ登りけるよりなん、その山を「ふじの山」とは名づけゝる。その煙、いまだ雲のなかへたち上るとぞ、言い伝へたる。
The origin of name "Fuji",and one concerns thelegend of PrincessKaguya. Raised on Earth Kaguya. was the Moon Princess, and when the time came for her to return tp themoon, the Princess left the potipn for Fuji (immortality) for foster father on earth. However, the old man had lostthe desire to live, and he took the potion to thetop of Mount Fuji and burned it.
かぐや姫昇天
竹の特集動画は字を
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立ちのぼる富士の煙
右は藤原定家卿が土佐日記に紀貫之卿の自筆の臨書した物(前田育徳会)貫之の自筆が無い今、貴重な資料
下は紀貫之卿の肖像百人一首より1992年9月18日のNHKの放送で作家杉本苑子先生が其の説を放送しました。
更級日記の富士山の噴火の記述
竹 取 物 語 よ り
      一番右上の画像は更級日記、下に更級日記関係のページ有ります。字をクリックして御覧下さい。          
(富士山の名前の由来)
「富士」の名の由来は諸説ありますが、ひとつにかぐや姫伝説があります。地上で育ったかぐや姫が、月の世界に帰る折に、養父であった翁に残していった不死の薬を、生きる希望を失った翁が富士の頂で焼き捨てた事によるとされています。下の左の絵は宮田雅之先生の作品、下竹取物語サムネイルをクリックすると先生の作品を御覧頂けます。
竹取物語
ふ じ の 山 (古 文)
ふじの山(口語訳)
 その後、翁も嫗も、血の涙を流して悲嘆にくれたものの、何の甲斐もなかった。あのかぐや姫が書き残した手紙を読んで聞かせても、「どうして命が惜しかろうか。いったい誰のためにというのか。何事も無用だ」と言って、薬も飲まず、そのまま起き上がりもせず、病に伏せっている。頭中将は、家来たちを引き連れて帰り、かぐや姫を戦いとどめることができなかったことを、事細かに奏上した。薬の壺にかぐや姫からのお手紙を添えて差し上げた。帝は手紙を御覧になって、たいそう深くお悲しみになり、食事もお取りにならず、詩歌管弦のお遊びなどもなかった。大臣や上達部をお呼びになり、「どこの山が天に近いか」とお尋ねになると、お仕えの者が奏上し、「駿河の国にあるという山が、この都にも近く、天にも近うございます」と申し上げた。これをお聞きになり、
 
 <もう会うこともないので、こぼれ落ちる涙に浮かんでいるようなわが身にとって、不死の薬が何の役に立とう。>
 
 かぐや姫が献上した不死の薬に、また壺を添えて、御使いの者にお渡しになった。勅使に対し、つきの岩笠という人を召して、駿河の国にあるという山の頂上に持っていくようお命じになった。そして、山の頂でなすべきことをお教えあそばした。すなわち、お手紙と不死の薬の壺を並べ、火をつけて燃やすようにとお命じになった。その旨をお聞きし、兵士らを大勢連れて山に登ったことから、実はその山を「富士の山(士に富む山)」と名づけたという。そのお手紙と壺を焼いた煙が今も雲の中へ立ち上っていると言い伝えている。
かぐや姫昇天(Rrturn to the Moon)
帝の嘆き(The Emperor7s Grief)
立ちのぼる富士の煙(Mt.Fuji)
更級日記の方違えの記述
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更級日記 藤原定家の筆跡と訳
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竜の首の玉
火鼠の皮衣
蓬莱山の玉の枝
仏の御石の鉢
なよ竹のかぐや姫
竹取の翁
二千人の軍勢(Tow thonsand Soldiers)
燕の子安貝(The Easy-birth Charm of the Swallows )
月を見て泣くかぐや姫(Weeping Kaguya-hime)
帝の嘆き
竜の首の玉(The Jewel from a Dragon's Head)
火鼠の皮衣(The Robe of the Fur of Chinese Fire-rats)
蓬莱山の玉の枝(The Jewled Branch From Paradise)
仏の御石の鉢(The Stone Begging-bowl of the Buddha)
なよ竹のかぐや姫(Nayotake no Kaguya-hime)
竹取の翁(The Bamboo Cutter)
二千人の軍勢
月を見て泣く
かぐや姫
燕の子安貝
かぐや姫(孔官堂)
かぐや姫
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