哀れなる魂 破の段 第4部 我が人生の輝ける日 |
そんな事件の後から1ケ月程経った昭和25年5月頃、長井さんから電話があり、この前の礼がしたいと言 |
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※薬学者長井氏は実在の人物で有名な人らしい亜歴山氏も実在、或る人■■から聞いて虚構を作りました。長井博士が失敗した。と後悔していたのは実際の話らしい、ただそれは生薬麻黄(マオウ)からエフェドリンを合成したことだと私は思っています。■■は誤解している。これは私が■■製薬の研究員(ただの使い走り)だった時、岩田研究員から聞いた話からの推測です。この物語は或る地域を仮定して作っていますがそれは想像にお任せします。亜歴山氏には弟さんも居てウィリーさんと言っていましたがそれは真実かどうか私には解りません「亜歴山氏はどんな風貌の人なの?」と聞くと昔、野生の王国と言うテレビに出演していたパーキンス博士に私はそっくりだと思うと言っていました。だとすれば大層品のいい立派な紳士です。下の三枚がパーキング博士、■■は亜歴山氏は亡くなって鎌倉霊園に墓所が有るとか言っていましたがそれも真実かどうか?何れにしても虚構の物語です。■■製薬の研究員 | ||
「君は命の恩人だから君の役に立つ事を話してみよう、ただしこれは私の独り言だ」と言って話始めた。 亜歴山氏の言葉は直ぐ理解出来た。ワシントンハイツ総領事である亜歴山氏はどこからか確実な機密を聞 昭和22年の有価証券処分法で証券は俺達でも買える、それまでは三井、岩崎が日本の証券の80%を 昭和20年12月9日と21年10月21日に公布された農地改革によって、かなりの不動産を失ってい 智恵子は首を縦に振った。俺の資産と智恵子の不動産を担保に銀行から借りた金で俺は鉄鋼の株を買った この頃、珍しい客が現れた。■■と言う中国時代の戦友だ。奴は大層ほら吹きな奴だ。あの国民軍との徐 そして、奴は図々しく言った。「ぶっちゃけて言うが金を貸してくれ今度、区議会の選挙に出るんだ」と 俺はこの時、事業にも脂が乗っていたので金を貸し選挙運動も手伝った。奴は区議会に当選し次は都議会 この情報は極秘であった。俺達2人は、道路予定地を安く買収した。そしてまた大いに儲けた。俺はそう 俺は大きなビルを建てた。俺は新しく建設されたビルにさっそうと乗り込んだ。この日が俺の、我が人生 「止めよう………なぜなら、あの英雄、源義経の事を書いた義経記でさえ義経の成功の部分はほんの数行 |
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